Beautiful World

だいすきなしえぬくんのまんねーずな二人のお話です。BLちっくなお話、です(*´∀`*)

僕のすきなセンセイ。 129

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眼の前で。
オレの腕の中で。
行き成り――――彼奴が苦しみ出す。
息を吐くコトすら覚束無い様で只々喘いでいる彼奴――――咄嗟に言葉を掛けるがその言葉は全く届いてはいない。背中を擦ってみたり躰を横向けにしてみたり、思いついたことは何でもする。勿論その間に幾度となく名前を呼んでみる。

然し――――藻掻き喘いでいる。そしてその様子が尋常でないコトは直ぐに察した・・・・。






真坂。
真坂。

――――真坂。





彼奴の体温に触れ乍。
彼奴の呼吸感じ乍。
彼奴の喘ぎを聴き乍。

彼奴の生きている彼是を抱き締めているのに。
この一切合財が消えて仕舞うだなんて―――――。






真坂。
そんなコト――――――。


否、真坂・・・・・。














いくな。
いくな。

いくな。

オレを置いていくな。






それだけを想い乍―――願い乍。


オレを置き去りにしていくな――――――。















『ミニョク――――』




必死で名前を呼ぶ。
如何してイイか分からず、必死で名前を―――呼び続ける。
届いているか如何か矢張り定かではないが、オレに出来るのはそれくらい―――――幾度となく呼び、頬を撫ぜ背中を擦った。
呼吸が少しでも楽に為る様にと。

否――――こんな処に居ては駄目だ。
何処か・・・・・・あゝ、違う。さっさと病院に連れて――――そうだ救急車・・・っ。
iphoneは―――――身の回りを見たが見つからねえ。あゝ、そう云やあ、さっき彼奴を見付けた時に何処かへ抛り投げて仕舞ったのをふと思い出し、それを拾いに行こうとして彼奴の躰を腕から離した時――――。








『――――っ』





声とは云えないが彼奴の発した何かが―――聴こえたから咄嗟に振り返った。
そして、慌てて駆け寄る。

『如何した――――大丈夫か、苦しいのか』
如何したもこうしたもない。
如何見たって大丈夫ではないし苦しくない訳がない。


そんなコトを訊いてたところで無駄だとは分かっている―――然し、そんな問い掛けしか出来ないオレは本当に如何し様も無いヤツだ。もっときちんとした言葉を掛けて遣ればイイのに、と己の語彙力と知識の無さを悔やんだ。

彼奴は――――――眉根を寄せ、苦しそうな表情をしつつも健気に首を横に振る。
大丈夫ではないのに――――苦しい筈なのに。






若しかしたら――――と云う懸念すら浮んで仕舞う状況なのに。
ふるふると首を横に振りその上唇の端を歪めて笑おうとさえする。



『だいじょ・・・・うぶ』
『そんなコト、ある訳ねえ―――――待ってろ、此処で呼んでくる』


小刻みに震えて伸びてきた彼奴の指先に躊躇い乍も、そっと握り大きく頷いてもう一度同じコトを問い掛けて往く。







『今誰かを呼んでくる――――だから此処で待って居――』
『此処に居て』





オレの言葉にしっかりと言葉で被せ気味に応えた彼奴――――覚束無い視線だが、オレをきちんと捉え、弱々しい乍もオレの指をぎゅっと掴んでいる。

『此処に――――居て。何処にも―――――っ』






往かないで、と云おうとしたのだろうが、激しく咽る様に喘ぐから、慌てて背中を擦り躰を支えて遣る。
ぐったりとオレに躰を預けてくる――――起きているのもやっとのコトなのだろう。それなのに何かくちを開いてオレに何かを伝えようとして・・・・・・。


『喋るな―――イイ、喋るな』
『センセ――――』
縋る様な目線と指先――――それに応える様に大きく頷き、指先を強く掴んだ。





彼奴の眼の色―――――歪んで潤んでいる。
それを見ているとオレも苦しくなる。
若しかしたら、と云う厭な予感で頭もココロもいっぱいに為って仕舞う。


いかないでくれ。
いかないでくれ。
此の儘――――いかないでくれ。

オレを置いていかないでくれ。








もう置き去りにされるのはもう―――――。


それに囚われているオレは必死で彼奴にそれを伝えたくなる。
然し――――――。




それを認めたくない。
そんなコト、本当ならばあってはならない。
だから口にしたら駄目に為る。

――――だから。





何も云えない。
何も云わない。
彼奴の言葉に―――――耳を傾け様とする。

然し、苦しそうで呼吸が真面に整っていない彼奴を見ていれば喋らせてはいけないコトは分かる。

如何すればイイ?
如何したらイイ?
若しかして此の儘本当に彼奴は――――――――。









自分のキモチを如何してイイか分からない。
只々彼奴を抱き締めたくて堪らない。
今だけ―――今だけなのだから。

――――否、違う。そんなコトは無い。
今だけだなんて、そんなコトは―――――――。










『――――抱き締めて』
『・・・・え』

『僕のコト――――抱き締めて』
『―――――――』








さいごは。
センセイと。
一緒がイイ。







『センセイと一緒が――――――』

彼奴はそう云い乍言葉を濁し儚く笑った。















おはようございます。
連休三日目。
今日は此処までです。

最後まで読んでくださりありがとうございました<(_ _)>







お天気良さそうですねえ♪





さ。
ではでは。



今日も明日も明後日も。
いい日に為ります様に。
此処からそっと祈っています。





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 パラレル~ヨンファ先生♪

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